ありがとう

『彼は前の彼ではないと思います。』とスタッフから言われた。

『連絡がないのであれば、最悪の覚悟が必要だと思います。』とまで言われた。

『お二人の問題ですけど、待つのは想像できないほど厳しい事だと思います。』とまでも。。。

彼は今回の怪我で、スポンサーやスタッフに相当裏切られたと思っているみたい。


寂しさの限界を超えたところで、更に落とされた。
掃除したのに。大殺界終わったのに。
状況がよくなるどころか、益々悪化する一方。
神様は本当にいるのかなぁ～。

夜中なのに。
一人でいられなくて。

夜中だけど、明日の為に作らなくてはいけない書類もあるのに。
何もする気が起きなくて。
誰かの手を掴みたくて。その手は誰でもいいわけじゃなくて。
答えを求めているわけじゃない。でも、一人でいられない。

待つことしか出来ないのかもしれない。
だけど、その答えを求めているわけじゃない。

ひばりにメールをした。
運良く起きてた。
チャットで話す。
電話だと、言葉につまるから。
親に泣き声聞かれるのも嫌だから。

状況を説明した。
辛い気持ちを分かってくれた。寂しい気持ちを包んでくれた。

全然会えていない状況。
一般的な仕事をしている人じゃないし。もし上手くいったとしても苦労は絶対についてくる。
反対されるかと思った。
付き合おうって事になったと言った日から。
でも、ひばりは反対しなかった。
・・・ずっと。
こんな状況になっても、希菜は強くなったね！って言ってくれて応援してくれる。
祈って、願ってくれる。

　　　『反対したい気持ちはあるけど、どうしてか言葉では説明しにくいけど、
　　　　この恋は反対しちゃいけないって感じたんだ』

そう、ひばりが言ってくれた。
『感じた』心が嬉しかった。

傷つけられた心を、優しく癒してくれた。
それは別の相手だけど。
でも、ひばりと話して少し勇気が湧いた。
いま、ここにひばりがいてくれて良かった。
今の今まで、生きていてくれて嬉しいと心から思う瞬間。

私の悲しみの半分を盗み取ってくれる。
私が楽になるように。

運命の人だと思う彼。
運命の人かは分からない状況。
運命の人だと分かるのは今じゃないということ。

もうすぐ朝はやってくるけど、私の心に光が射すのはいつなんだろう。
いつか、くるのかなぁ。
ほんのチョットだけど、ひばりが光を与えてくれた。
空っぽになった心に、色んなものを与えてくれた。

ありがとう。
・・・ひばり、ありがとう。